関口眞世の 旭山動物園・シンリンオオカミ紀行(4)。
精悍な司令塔のオオカミが大きく育った子供達を統率し、彼が遠吠えをすれば、家族全員が集まっての壮大な遠吠えが始まる
北の血と汗と涙の開拓の大地に オオカミ達の声は太い束と成って地うなりを走らせ、其れは透明な空気に浸透して行く。
まだ 群れがしっかりと形成されていなかった初めて取材した頃、
非常に鋭敏な野生は、私をキャッチし、自己主張をしたのだ。「私は・・・そういうお前を知る為に、此処に飛んで来たのだよ・・・・」 そう思い、涙が溢れたのは何故?!。
きっと・・・、あまりにも 尊いと感じたから!!。
母が私に残した白百合を 彼らと 北の大地に捧げておく。
そして、この地球上で生きる事の厳しさを共に歩みながら、彼のオオカミに生まれた運命を 最後まで心を持って見つめて行きたいと思う。
成長し、迫真の彼らの声の真実!。其処には彼らの命の楽しさも、 心地よさも、 きっとあるのだろう。 自由に謳え 命の謳を。
厳しくとも健やかな命であれ! と、凛々しく美しい横顔に、祝福する気持ちで胸がいっぱいになる。
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