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凍る闇  (日春展入選作品F変60号)。


火事場の馬鹿力とも言えるだろうと、今は  思う。
かつて私にも、青の時代があった・・・。
 
絵具も無く、知識も、技術も、今よりもっともっと未熟な時であったが、作家としての「命の抹殺を計る悪意の意図との闘い」の中で、 独り描き切る魂の、「人間としての私の命の証明」となった作品ですので、此処に投稿致します。
 
 
この時、この勝負が出来なかったら、もう、とっくに私は消えていた
何が何でも描き抜かなければならない 1枚であった。
 
今振り返って観れば、懐かしく、涙さえ浮かぶ、私の画面に向う基本の姿勢の表れと感じる。
 
全てが、厳しい風であった。
先月他界した高倉健が、ある時「厳しい風にばかり吹かれていてはいけないと思った」と言っているが、
今は、その意味が良く理解出来る自分になっている。難しい事だが、
生き抜いて、気がついて、成長して行くとは、そういう事なのかもしれない。
 
 
私は入選したこの作品を会場に観に行き、周囲の絵が全部吹き飛んでいるのを感じて
堂々と
風の如くその場を後にした。
 
 
 
小説家大江健三郎が、本を1冊出すと、次にはもっと次元の高い作品を発表したようにありたいと思う。
成長すれば、作画や心の置き方など、変化は当たり前であるが、  大切な作品である。
 
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